2006.04.05

東京。

[ days ]

群馬の自宅です。
月、火と高崎のMKSDサトーさんちでケータイ待ち受けの仕事してました。
今月も楽しくできました。

やっぱりこっちはぜんぜん違うね。
空気がまろやかというか、柔らかい感じがする。

今回は特急とタイミングがあわなくて、急行、普通を乗り継いで帰ってきた。
いっつも電車内は爆睡だけど、今回は深澤さんの「デザインの輪郭」を読みながら、後半は日当たりのよい席でぼーーっとのどかな風景を眺めつつ、本の内容の余韻にひたってた。

深澤さんはD&DEPARTMENT発刊の「d」で「ふつう」っていうコラム書いてるけど、デザインの輪郭の内容も似たようなこと書いてあった。

デザインは奇抜さを求められる、お金をだしてるんだから、奇をてらったものを求められる。(デザインの輪郭では、豆腐に例えられてた。)
そこで「ふつう」のものをだすとデザインしてないって言われる。
いや、デザインしたからこそ、それなんだけど。
それを説明、説得するのが難しい、と。
全く同感。
素直に、そこにあるものを掘り起こせばいいだけなんだ。

そこにはもう、「ある形」があって、それを見つけてあげるのがデザイナーの仕事なのでは、と思う。
ちょうど、化石とか古墳の発掘のような感じ。
そこに脚色はいらなくて、キレイにそのまま、いかに掘り起こすか。

都内の仕事は派手な演出などを求められることが多い。
広告業界ってそういう業界だからしかたないけど、結構違和感を感じる。
ボクが作りたいものはなんなのか。

電車で群馬に帰ってくると、灰色の世界の地下、家だらけの街並からだんだんと灰色のものがなくなっていき、どんどん緑と茶色が増えてくる。
途中、ホームが一本に屋根だけの無人駅とか。
この景色のギャップにハッと思った。

確かに都内は楽しい。
買いたいもので溢れてる。
観たい物がすぐ観られる。
遊びたいところにすぐいける。
面白いイベントも毎日ある。
食べ物やさんも多いし、オシャレなcafeもたくさんある。
面白い人もたっくさんいる。
毎日楽しもうと思ったら、いくらでも遊べる。
なんか、その便利さというか、それがあたりまえな環境というか、そういうのにさっそくヤラれてたなぁと思った。
数日間のニッキを読めば、その浮かれ感がよく分かるw

何もないことの贅沢。
これは淡路島で気付いた贅沢。
何もないからこそ、自分からアクションを起こさなければいけない。
自分から歩んでいかなければいけない。
自分が作り出していかなければいけない。
この自分がなんとかしなければいけないっていうストイックな環境が、ボクをここまで育ててくれてた。

都内にいったとたん、あちこちから仕事のオファーが舞い込み、面白そうな話もどんどん舞い込む。
こちらからアクションを起こさなくても、勝手に向こうからやってくる。
ボクはそれにのっかるだけだ。
とってもラクだし、効率もいいし、儲かるし、でかい話もある。
でも、なんか違う。

ああ、こうやって色々と流されて型にはまっていくんだな、と帰りの電車のなかで思った。
たった数週間でコレだ。
すでに片足突っ込んでた。

そういう舞い込む話がチャンスだし、それを求めて都内に来たんでしょ?って皆は思うかもしれない。
でも、なんか、ちょっと違う。
何がどう違うのかわかんないんだけど、違和感を感じる。

高速道路のジャンクションに例えると、加速して本流に今、合流したところ。
後はその本流の流れにのって、グイグイ前に進むだけ。
スピードもたっくさんだせて、とってもスリリングだ。
でも、高速なだけに、道はずっとまっすぐで、単調なんだな。
風景もどんどん流れる。
だんだんと景色を見なくなって、先を一点、見つめるだけになっていく。
ハンドルを切ることもあまりない。
違和感はここにあるのかもしれない。

一般道で走ると、信号も沢山あって遅い。
でも、途中気になったポイントがあったら、いくらでも寄り道できる。
インターチェンジでしか上り下りできな高速と違って、好きなときに方向転換もできるし、回り道もできるし、ショートカットもできるし、どこへでもいける。

例えがうまいんだか、下手なんだかわかんないけどw
思ってる感覚を言葉にざっとしてみるとこんな感じ。
まだぴったりな表現はみつからないけどね。

このタイミングでデザインの輪郭を読んだのはよかった。
鈍行で帰ってきたのもよかった。
これも神様からのプレゼント?w

群馬に帰ってくるのは正直面倒だ。
でも、こうやって客観的に都内の自分を見つめられる時間はいい。
この感覚、場所は大切に守っていきたいと思った。


コメント

Unknownのijoyです。
私は群馬?東京を毎日往復するようになって、ようやく1年がたちました...新幹線通勤ってやつですね。 体力的にも精神的にも辛いので、クリエイターさんにはお勧めできません。
両方に拠点を持って活動できるのは羨ましい限りです。

さて、目的地を見失う事が無ければ、たまにはスピードに流されて出口を通り過ぎたとしても、次で降りて戻れば良いじゃないですか。
ガス欠になる前に高速を降りる勇気と針路変更する技量を失わなければ何とかなります。
今は、デザイナーになりたいという目的を果たし、その上のステップを目指して全速力!たまにパーキング(群馬)で一息ついて、ガソリン補給して、また本線を突っ走る!...でも、何処に向かって?
環状線をグルグル回っていてもゴールが無いので、これだけは避けたいものですね。

さて偉そうに語ってしまった、私はいったい誰でしょう?

数年前は大変お世話になりました!
送っていただいた水、今でもよく思い出しますよw
ようやくわかりました!w

いつもいつも、ためになるお話、ありがとうございます。
ボクの知らないずっと先の道を歩んでおられる方のこういうアドバイスはとってもタメになります。
なるほどなーって。

またいつかお会いしたいです。
そちらもいろいろと大変でしょうけど(噂はよく耳にします)、作り続けていきたいですね。

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